セカミタ
スポーツ

「成功より挑戦する勇気を」佐々木麟太郎がソフトバンクではなくMLBを選択、海外で期待と議論

2026-07-21
PHOTO ▸ 芝生の上に置かれた野球グローブと硬球 (Photo by Steshka Croes on Pexels)
今回の編集部チャット
セカ君18歳・大学1年生
ミタさん16歳・高校2年生
編集長42歳・編集長
セカ君

二つの進路がある時、確実そうな方が本人にとって正しいとは限りませんよね。

ミタさん

失敗した時に戻れる道があるか、挑戦する時期を逃さないかでも変わる。

編集長

スポーツの進路は、指名順位、育成環境、移籍制度、本人の目標が絡む。

セカ君

佐々木麟太郎選手はNPBドラフト1位の交渉権より、MLBドラフト8巡目からの道を選びました。

ミタさん

応援だけでなく、打撃成績やNPBへの影響を厳しく見る声も出そうだね。

編集長

挑戦の価値と、選手評価・制度の論点を混ぜずに追おう。

花巻東高校を卒業後、アメリカのスタンフォード大学でプレーしていた佐々木麟太郎選手が、2026年MLBドラフトでマイアミ・マーリンズから全体235位(8巡目)で指名され、同球団と契約しました。

佐々木選手は2025年のNPBドラフトで福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズから1位指名を受け、抽選の末にソフトバンクが交渉権を獲得していました。しかし、本人は確実な成功よりも挑戦を貫く道を選び、「侍精神を忘れない」と自身の決意を語っています。

Redditでは、大学で見せた人柄と英語力、打率.262などの成績、一塁手としての評価、ソフトバンクのポスティング方針、NPBを経由しない進路が日本球界へ与える影響について意見が交わされました。

海外の反応

11件のコメント|海外掲示板より翻訳

珍しい契約への期待、人柄、大学経由の挑戦

ワクワクしている。うちは普段、こういうタイプの契約をほとんどしないからね。
BatBoysのYouTube特集で見たけど、とてもカリスマ性があり、謙虚で社交的だった。今の日本人MLB選手の多くと比べても英語がかなり上手で、力感のないスイングからパワーを生み出しているように見える。スタンフォードでは期待されたほど話題にならず、もう1年残ると思った人も多かったが、こういう決断になった。応援しているよ。
スタンフォードで彼と「アニメ・マンガにおける宗教」という授業を一緒に受けたことがある。英語を学んでいる途中だったので、プレゼンをやり遂げるために懸命に取り組んでいたし、授業にもとても積極的だった。そんな彼が今、MLB球団と契約するなんてすごい。
大学を経由して、より早くMLBを目指す道の先駆者になろうとしたのなら、計画通りに進まなかったとしても最後までやり遂げるべきだと思う。だから契約を選んだことには驚かない。マーリンズはストワーズでも成果を出しているし、良い組み合わせになるかもしれない。

ソフトバンクの方針、帰国という選択肢、田澤ルールの記憶

重要な背景として、彼の交渉権を獲得した福岡ソフトバンクホークスは、これまでポスティングによるMLB移籍を認めていない。ポスティングにもっと柔軟な球団だったならNPBを選んだ可能性もあるが、与えられた選択肢を考えれば、この決断は理解できる。
良い決断だと思うし、今後はこうしたケースが増えるだろう。もしうまくいかなくても、母国でプロ野球を目指すという選択肢が残っている。
原文

Good decision, and I expect this will happen more. If it doesn't work out your fallback is playing professional baseball in your home country.

このコメントの英語表現を解説 →
かつてNPBには「田澤ルール」と呼ばれる申し合わせがあった。田澤純一がNPBドラフトを経ずにレッドソックスと契約したことを受け、日本の有力アマチュア選手が直接MLBへ行く動きを抑えるために作られたものだ。海外球団と先に契約した選手が日本へ戻る際、一定期間NPB球団と契約できない内容だった。公正取引委員会の調査を受けるなかでNPBはこれを廃止した。ただ、日本で育った自分から見ると、意識までは変わっていないと思う。NPBや多くの日本の野球ファンは、若い有力選手にまず日本でプレーしてほしいと考えている。

NPBへの影響と、8巡目評価をめぐる厳しい見方

優秀な選手が次々とNPBを経由せずMLBへ行くようになれば、リーグの質は大きく下がる。今は「AAAA級のリーグ」だと冗談を言われることもあるが、自国のトップ選手の多くを失えば、AAA級を維持することさえ難しくなるかもしれない。
どうして「掘り出し物」になるんだ。下位指名になったのは、守備面での価値が限られる打撃型の一塁手で、その打撃も圧倒的という評価ではないからだろう。
スタンフォードや球場の問題ではなく、大学野球で一塁手が評価される基準の話だ。カブスが全体75位で指名した選手は、打率.363、出塁率.582、長打率.913、OPS1.495だった。金属バットで大学投手を相手にする一塁手なら、MLB候補として評価されるには圧倒的に打つ必要がある。ドラフト対象の大学一塁手として、打率.262は高い数字ではない。

『侍精神』の見出しを読み違えた締め

一瞬見出しを完全に読み違えて、「侍精神があるからマーリンズとは契約しない」と言ったのかと思った。いきなり残酷な断り方をしたように見えて笑ってしまったよ。現実の話に戻ると、マイアミが今度こそ継続的に成功できるチームを作れることを願っている。
ひとこと英語:fallback
↑ 元のコメントを見る
直訳
後ろへ下がること
今回の意味
第一案がうまくいかなかった時の予備の選択肢
解説
計画が失敗した場合に備える代替案を表します。ここでは、MLB挑戦後に母国でプロを目指す道を指しています。
使用例
We need a fallback if the first plan fails.(最初の計画が失敗した場合の代替案が必要だ)

編集部のデータ帳

佐々木麟太郎の進路選択を読み解く基礎データ

佐々木麟太郎の進路選択を読み解く基礎データ
項目記事内で確認できる内容
MLBドラフトマーリンズが8巡目・全体235位で指名
NPBドラフトソフトバンクとDeNAが1位指名、交渉権はソフトバンク
大学打率.262
大学出塁率/長打率.403/.549
本塁打/打点/四球16/47/45
制度背景田澤ルールは2020年に廃止

対象期間: 2026年7月の契約発表時点

定義: MLBドラフト、NPBドラフト、大学成績、制度背景を分けて整理したものです。

出典: MLB.com・Stanford Report・公正取引委員会資料

セカ君

人柄や英語力への好感と、大学一塁手としての数字への厳しい評価が並びました。

ミタさん

挑戦する勇気を支持することと、8巡目からの道が険しいと認めることは両立するね。

編集長

帰国後の選択肢をfallbackと見るコメントもあるが、将来のNPB受け入れを保証するものではない。

セカ君

田澤ルールは廃止されても、若い有力選手にまずNPBでプレーしてほしいという感情は残ると語られました。

ミタさん

一人の選択が、大学経由でMLBを目指す次の選手の参考にもなりそう。

編集長

成功か失敗かを急いで決めず、育成段階で打撃と守備がどう評価され直すかを見たい。

編集長の総括

NPBドラフト1位の交渉権と、MLBドラフト8巡目。順位だけなら前者が高く見えますが、佐々木選手が目指す到達点、ポスティング方針、大学で築いた生活を考えると、単純な上下比較にはできません。ソフトバンクがポスティングを認めてこなかったという説明は進路を理解する重要な背景ですが、『柔軟な球団ならNPBを選んだ』という部分は掲載コメントの推測です。また、母国のプロ野球がfallbackになるという見方も、将来の契約を保証するものではありません。大学成績や一塁守備への厳しい評価は、8巡目からメジャーへ上がる難しさを示します。それでも、成功確率だけで挑戦の価値を決める必要はありません。今後は話題性や覚悟だけでなく、マイナーで打撃・守備の評価をどう上げるかを追いたいです。